「中禅寺湖/栃木県」
2022年12月20日
中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)は栃木県日光市の「日光国立公園」内にある湖。日本の湖沼では25番目の面積規模を有する。また「日本百景」にも選ばれている。中禅寺湖は、約2万年前に男体山の噴火でできた堰止湖である。人造湖を除く、広さ4km2以上の湖としては、日本一標高の高い場所にある湖(1,269m)である。また、栃木県最大の湖(11.9㎢)である。1周は約25kmであり、歩くと9時間ほどかかる距離である。湖のすぐ北には男体山がそびえ、北西には戦場ヶ原が広がる。中禅寺湖は、現在は観光地として知られるが、日光山を開いたとされる勝道上人が発見したとされる湖であり、かつては神仏への信仰に基づく修行の場として知られていた。湖岸から約100m離れた場所にある上野島(こうずけしま)には、勝道上人の遺骨の一部が納められている。湖の南側には八丁出島と呼ばれる細長く突き出した半島があり、紅葉の名所として知られるほか、薬師如来を祀っていたとされる薬師堂跡がある。もともと魚は生息していなかったが、明治期から徐々に放流が行われ、1991年(平成3年)の調査ではマス類およびワカサギ、ウグイ、コイ、フナ、ヒメマス、ホンマスなど24種の魚種が生息している。特に、ヒメマスは湖産親魚から採卵孵化した稚魚が放流され、地引き網などで捕獲された魚は特産品として、また遊漁目的の重要な観光資源となっている。
「日本百景」シリーズ。 第二弾の「湖沼」編は、第二十話をもちまして終了します。第二十一話からは、第三弾「山岳」編をお送りします。