「シシャパンマ/中国(チベット自治区)」
2022年10月11日
シシャパンマ(Shishapangma)またはゴサインタン(Gōsāīthān)は、ヒマラヤ山脈にある山。標高は8,027mで世界第14位。シシャパンマとはチベット語で「牛も羊も死に絶えて、麦も枯れる地方」の意味。ゴサインタンはサンスクリット語由来で「神の座」を意味する。全部で14座ある8,000峰の中で、完全に中国領内(チベット自治区)にある唯一の山である。また8,000m峰の中で、世界で最後に登頂された山である。なお標高に関しては8,012m、または8,013mとする資料もある。1964年(昭和39年)5月の初登頂は人類にとって最後の8,000m級処女峰への登頂で、中国隊の10名は午前6時前に標高7,700mのキャンプを出発し、午前10時20分(日本時間・同日午前11時20分)に山頂へ到達した。北側のノーマルルートから登る場合、主峰の前に中央峰(8,008m)に登ることになる。主峰に登るには中央峰からナイフリッジを進むか、中央峰の下から雪崩の起きやすい斜面をトラバースする必要がある。この部分がノーマルルートの核心部になる。中央峰の到達をもって登頂を主張する登山者が少なからずおり、各国の山岳会や認定機関などの記録と登山者の主張に食い違いが見られる事がある。