「ブリのあつめし/大分県」
2023年11月10日
あつめし(温飯)は、大分県南部沿岸の佐伯市の旧・蒲江町(かまえちょう)や旧・米水津村(よのうづむら)地区の郷土料理。県内の他 地域でも同様の料理があり、「ひゅうが丼」や「りゅうきゅう」と呼ばれている。ただし、あつめしやひゅうが丼が魚の切り身を丼飯の上 に乗せたものであるのに対して、りゅうきゅうは魚のみで供されるものを指し、りゅうきゅうを丼飯の上に乗せたものは「りゅうきゅう
丼」と呼ばれる。一仕事終えた漁師達が漁で獲れた魚(ブリ、カツオ、サバ、アジ等)を新鮮なうちに捌き、海水で洗いそれを一口大に切 って醤油・酒・砂糖で和え、ゴマやネギ等の薬味を掛けて、炊きたてで熱々の丼飯に載せ豪快に混ぜ合わせて食べた海の男のまかない料理 である。「あつめし」という名は、この様にして食べていたことから付けられたと言われている。「りゅうきゅう」という名については起 源がはっきりしていないが、調理法が琉球の漁師から伝えられたからという説や、千利休に因んでゴマを使った料理を「利休和え」、「利 休焼き」等と呼ぶことに由来するという説など諸説がある。なお、これらによく似た郷土料理に福岡県のごまさば、愛媛県南部のひゅうが 飯がある。