「須古寿し/佐賀県」

2023年10月27日

須古寿し(すこずし)は、押し寿司の一種で、佐賀県杵島郡白石町(きしまぐん しろいしちょう)の須古地区に伝わる郷土料理。すし飯 をもろふた(押し寿司用の浅い木箱)に敷き詰めて、小分けに区切りを入れ、ムツゴロウの蒲焼きをはじめとする色とりどりの具を盛りつ けた寿司である。具には、季節や各家庭によって様々な海や山の幸が用いられる。また、寿司酢にはムツゴロウのかば焼きの骨を漬け込ん だ合わせ酢を用いるのも特徴である。近年ではムツゴロウが減少していることから、エビやコノシロで代用する事もある。須古地区では祭
 や祝い事には欠かせない料理で、500 年以上もの歴史をもつという。もとは、善政を敷いた須古の領主に感謝を込めて献上した料理であ ったとされる。