「マナスル/ネパール」

2022年07月22日

マナスル(Manaslu,)は、ネパールの山。ヒマラヤ山脈に属し、標高8,163mは世界8位である。山名はサンスクリット語で「精霊の山」」を意味するManasa]から付けられている。 初登頂は1956年(昭和31年)5月に、今西壽雄・ギャルチェン・ノルブら日本隊によって達成されている。この成功は戦後の日本登山界に画期的な影響があり、空前絶後の登山ブームを巻き起こすなど社会現象になった。また登山隊が使用したビブラム(イタリアの靴底メーカー)ソール、ナイロン製クライミングロープなどの新鋭機材は急速に普及した。2000年代後半以降、中国側から登るチョ・オユーやシシャンパンマの入山許可が安定しないことを嫌った公募隊(登山者を募り高峰へ挑む登山隊のこと。商業隊、商業公募隊と呼ばれることもある。)がマナスルに流れ、登山者が急増し、そのため登頂難易度が下がった。エベレストの前哨戦として登られることも多い。ただしマナスルはエベレストに比べると雪崩の危険が高い山である。マナスルは秋に有力な公募隊が集まり、秋の登頂者数が多いことが特徴である。

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