「伊東温泉/静岡県」
2023年03月16日
第五十五話 3月16日「伊東温泉/静岡県」
伊東温泉(いとうおんせん)は、静岡県伊東市にある温泉。ハトヤホテルのCMで全国的に有名。毎分34,000ℓ(平均)という大分県の別府温泉・湯布院温泉に次ぐ湧出量を誇り、本州一である。温泉街中の至るところに源泉があり、50℃前後の湯が沸き出るため、加水が無い施設が多い。また50mから100m程度の深度に温泉脈があるため、源泉井戸を複数持っている施設も多く、規模の大きいホテル・旅館でも源泉掛け流しを行っているのも特徴。無味、無臭の単純温泉が主である。海沿いでは塩化物泉も見られる。開湯は平安時代とされる。江戸時代には徳川家光への献上湯を行い、湯治場としても栄えた。明治以降は、幸田露伴、川端康成などの多くの文人も伊東を訪れた。駅前から海側に温泉街が広がる。旅館、大型ホテルなどが広範囲に数多く存在するのが特徴。遊技場なども数少ないながら現存している。飲み屋も多く、昔の歓楽街的温泉の要素も数多く現存する。温泉街には10軒の共同浴場が存在し、そのうちの8つには七福神の像が飾ってある(布袋のみ2軒存在)。これは、伊東の中心部に七福神にまつわる寺社があることから、それに因んでいるとされる。共同浴場巡りのスタンプラリーも行われている。共同浴場は市外の人も有料で利用できる。近江俊郎が1948年(昭和23年)にリリースした曲「湯の町エレジー」の舞台でもある。