「嘉瀬川/佐賀県」
2023年04月14日
嘉瀬川(かせがわ)は佐賀県」中東部を流れる嘉瀬川水系の本流で、一級河川である。流路延長57km、流域面積368km 。水源は金
山(佐賀県)。毎年 11 月に河川敷で佐賀インターナショナルバルーンフェスタが行われることで有名である。また上流には北山ダムや嘉 瀬川ダム、川上峡谷があり、周辺は観光地になっている。山地部には、「脊振・北山県立自然公園」、「川上・金立県立自然公園」、「天 山県立自然公園」の 3 つの県立自然公園がある。特に、北山ダムの周辺、古湯温泉から隈の川温泉にかけての渓流地域、川上峡の 3 地区 は開発に許可を要する特別地域に指定され、自然保護の重点地域となっている。山地部の川床勾配は 50 分の 1 から 100 分の 1 と険し く、また大部分が中生代の風化花崗岩で覆われており浸食が激しい。河道は曲がりくねったところが多く、川辺は砂利の多い河原、瀬や 淵、奇岩などとなっている。北山ダムは 1956 年(昭和31年)に竣工した総貯水量 2,225 万m³の大型ダムで、湖畔には樹木が生い茂 り小さな滝や瀬が多い。キャンプ場や国民宿舎があるほか、ハイキング、サイクリング、釣り等が行われるアウトドアスポットであり、佐 賀市からも福岡市からも車で 30 分程度と近いことから、佐賀県では「21 世紀県民の森」として整備を行っている。嘉瀬川ダムは 2012
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年(平成24年)に竣工した総貯水量7,100万m の佐賀県最大のダムで、新たな観光スポットとしての開発が始まっている。嘉瀬川ダ
ムの下流には渓流のそばに古湯(ふるゆ)温泉、またさらに下流には熊の川温泉があり、古くからの温泉地として知られている。富士町を 流れる川上川とその景観は、「水の郷百選」に選ばれている。佐賀平野に流れ出る手前の地域は川上峡と呼ばれ、「九州の嵐山」にも例え
られる景観に優れた峡谷で観光地となっている。官人橋付近では毎年 4 月から 5 月にかけて鯉のぼりの吹き流しが行われる。また、8 月 には花火大会や灯篭流しも行われる。