「古座川/和歌山県」

2023年04月11日

第六十六話 4月11日は「古座川/和歌山県」
古座川(こざがわ)は、和歌山県南部を流れる二級水系の本流。水源は大塔山(おおとうざん、和歌山県)その全長は 40km、流域面 積356km²。「日本の秘境100選」、「平成の名水百選」、「日本の地質百選」に選定されている。上流部は林業が盛んで、古くより「古 座川材」と称する良質の材木を産してきた。全体に蛇行が顕著。吉野熊野総合開発により、中流域に七川(しちかわ)ダムが1956年 (昭和31年)に竣工した。中流は桜の名所でもある。峻険な山間を蛇行して流れる水は、極めて透明で美しい。その美しさは淡水専門の 写真家内山りゅうの折り紙付きである。周囲の山は崖が多いが、降水量の多さも手伝って森林に覆われ、しかもそれだけに自然林がよく残 っている。支流の一つ・小川にある滝の拝(たきのはい)をはじめ多数の小規模な滝がある。流域には国の天然記念物である古座川の一枚 岩や上記の滝の拝など、火山活動で形成された岩盤や地層による奇景が多く見られる。周辺の自然は和歌山県でも特によく保存された地域
 であり、稀少な生物は数多い。平井川にはオオサンショウウオがいるが、これは人為的に持ち込まれたもので、自然繁殖している。アユの 漁獲も多く、またウナギの名所としても知られている。