「淀川/京都府」

2023年04月07日

第六十五話 4月7日は「淀川/京都府」
淀川(よどがわ)は、琵琶湖から流れ出る唯一の河川。瀬田川(せたがわ)、宇治川(うじがわ)、淀川と名前を変えて大阪湾に流れ込 む。滋賀県、京都府及び大阪府を流れる淀川水系の本流で一級河川。流路延長 75.1 km、流域面積 8,240km²。なお、流路延長は琵琶湖 南端よりの延長であり、河口から最も遠い地点は滋賀県・福井県の分水嶺である栃ノ木峠であり、淀川の源の石碑が設置されている。この 場所は琵琶湖へ流入する河川・高時川の水源地であり、そこからの河口までの直線距離は約 130km、流路延長に換算すると約 170km となる。瀬戸内海に流入する河川の中で流域面積が最も広く、流域人口は西日本で最も多い。また琵琶湖に流入する河川や木津川などを含 めた淀川水系全体の支川数は 965 本で日本一多い。第 2 位は信濃川(880 本)、第 3 位は利根川(819 本)となっている。大津市で琵琶湖 から流れ出る。ここでは瀬田川と呼ばれる。京都府に入るあたりで宇治川と名を変え、さらに京都府と大阪府の境界付近、大山崎町で桂 川・木津川と合流する。この合流地点より下流が狭義での淀川となる。その後も大阪平野をおおむね南西に流れ、大阪市で大阪湾に注ぐ。
 都島区付近で旧淀川と分流し、以降の本流を新淀川と称する場合もある。旧淀川は大川・堂島川・安治川と名前を変えて大阪湾に注ぐ。
なお、河川法上では琵琶湖が淀川の水源としている。したがって、琵琶湖より流出する瀬田川・宇治川は法律上では淀川本流である。ま た、琵琶湖に注ぐ全ての河川も、水系では淀川水系として扱われる。さらに、派川(分流)である神崎川に合流する安威川・猪名川などの 河川も淀川水系として包括される。江戸時代までは大和川も淀川に合流していたが、付け替えによって本流が分離され、現在は独立した水 系として扱われている。ただし、大和川の旧本流である長瀬川、および平野川が現在でも大和川から分流し、第二寝屋川・寝屋川を経て旧 淀川に合流している。大阪市域は海が近いため地下水には塩気があり、江戸時代には淀川の水が飲料水として使われた。水環境の研究者の 目線で言えば大阪の水は京都の水と同じくまずい水の最右翼に入るとされているが、天明年間など江戸時代には水は京か大坂かともてはや されていた。近代以降、京阪間を結ぶ交通・物流の中心は道路や鉄道へ移り、淀川舟運は衰退した。近年、体験型観光の一環として、船上 から川面や陸上の景色を楽しめる場として、河川舟運を見直す動きが出ている。京阪ホールディングスは 2017 年(平成29年)9 月、 大阪・天満橋の八軒家浜船着場と淀川河川公園(枚方市)の枚方船着場を結ぶ定期観光船の運航を開始すると発表した。淀川での定期船は 第二次世界大戦後初で、京阪間航路の開設も検討するとしている。