「帝釈峡/広島県」

2023年02月02日

第三十八話 2月2日は「帝釈峡/広島県」

帝釈峡(たいしゃくきょう)は、広島県北東部の庄原市(しょうばらし)及び神石郡神石高原町(じんせきぐんじんせきこうげんちょう)にまたがる、全長18kmの峡谷。1923年(大正12年)に国の名勝に指定されており、「比婆道後帝釈(ひばどうごたいしゃく)国定公園」の主要景勝地。「日本百景」の一つ。三段峡と共に広島県を代表する景勝地として知られ、国内有数の峡谷でもある。地元では日本五大峡の一つと謳っている。五大峡の他の4つは確定していないという説もあるが、広島県の公式見解によると、それらは長門峡(ちょうもんきょう)(山口県山口市及び萩市)・豪渓(ごうけい)(岡山県総社市及び加賀郡吉備中央町)・寝覚ノ床(ねざめのとこ)(長野県木曽郡上松町)・昇仙峡(しょうせんきょう)(山梨県甲府市)である。神竜湖湖上には遊覧船が就航し、帝釈川ダム付近まで遊覧する。探勝歩道と呼ばれる遊歩道も整備されており、いくつかの橋を渡りながら風景を楽しめる。寄倉岩陰遺跡(よりくらいわかげいせき)を中心に、縄文時代から鎌倉時代の遺物も出土しており、神竜湖ほとりに歴史民俗資料館として展示している。観光ホテルや国民休暇村など宿泊・観光施設も充実している。毎年4月には「帝釈峡湖水開き」が神竜湖で開かれ、湖上でのくす玉割り等が行われ、秋には紅葉祭りが開催される。