「猊鼻渓/岩手県」

2023年01月24日

猊鼻渓(げいびけい)は、岩手県一関市東山町にある砂鉄川沿いの渓谷。岩手県で最初(1923年(大正12年))に、国の名勝に指定
 された。また、「日本百景」にも選ばれている。全長 2kmで、高さ 50mを超える石灰岩の岸壁が連続、至る所に奇岩や流れ落ちる滝が
 点在し、付近には鍾乳洞もある。名称の由来は峡谷出口近くに位置する、侵食された鍾乳石が獅子の鼻に似ていることから名付けられた。
 (猊とは獅子のこと)。東北の耶麻渓と謳われる。船頭が謡う猊鼻追分を堪能しながらの舟下りを楽しめることから、観光地として人気が
 ある。紅葉の他、藤の名所としても名高い。観光客が乗船するのは手漕ぎ船である。船は川を遡る方向に出発する(船着場を下った先には
 砂防ダムがあり、船では下れない)が、日本国内の河川観光地では珍しい、「乗客が手漕ぎ船で川を上る」観光地でもある(「長瀞ライン
 下り」は下りのみ、「最上川舟下り」は近距離のコースのみが川を上るが船外機付きの船)。船頭がこのくだりを解説し、団体客などの多
 人数乗船で船頭2名で運行する際は「1人で船を漕いで歌うのはとても疲れるから船頭2人体制です」と笑いを誘うのが定番である。ほと
 んどの箇所では水面下が大人の膝丈~股下ほどと水深が浅く、流れも非常に緩やかではあるが、他のイベント乗船同様、救命胴衣の着用が
 必要である。