「妙義山/群馬県」
2023年01月06日
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 「日本百景」シリーズ。
第二十五話 1月3日は「妙義山/群馬県」
ら)・谷急山などを合わせた総称で、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれている。特に下仁田側から眺望できる金洞山(標高 1,094m)
妙義山(みょうぎさん)は、群馬県甘楽郡下仁田町・富岡市・安中市の境界に位置する日本三大奇景(日本三大奇勝、日本三大渓谷美とも
いい、耶馬渓(大分県中津市) 寒霞渓(香川県小豆郡小豆島町) 妙義山を指す。)の一つとされる山。いくつもの峰から成り、最高峰は
表妙義稜線上の相馬岳 (標高1,103.8m)で、また妙義山系全体の最高峰は裏妙義に聳える谷急山 (やきゅうさん。標高1,162.1m)となっ
ている。赤城山、榛名山と共に上毛三山の一つに数えられる妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭(ちょうすのかし
は別名中之嶽と呼ばれ、親しまれている。奇岩がいたるところに見られる妙義山の中でも中之嶽の景色は、中腹を巡る第 1 石門から第 4 石
門を始め、ロウソク岩・大砲岩・筆頭岩(ひっとういわ)・ユルギ岩・虚無僧岩といったユニークな名前の岩石群は日本屈指の山岳美と讃
えられている。石門巡りコースは中之獄神社が発着点となっている。妙義山東面中腹には、白雲山を御神体とする荘厳な妙義神社が建立さ
れている。江戸時代には火伏せや雷除けの霊験があると信じられていた。白雲山の北東に妙義富士がある。妙義山はデイサイト溶岩、凝灰
岩、礫岩で出来ている。いまから 300 万年前までの、本宿カルデラを形成した火山活動があり、南西側にある荒船山と同時期に形成した
溶岩体である。その後周囲の柔らかい堆積層が浸食され溶岩の岩体が露出したと考えられている。この険しい岩峰の尖った荒々しい山容の
奇観から、国の名勝に指定され、「日本百景」にも選定されている。「上毛かるた」では、「も」の札に「紅葉に映える 妙義山」として採
録されている。表妙義縦走路は岩稜帯が連続し、こぶ岩・鷹戻し・奥の院の鎖場等で多数の死亡・重傷等、遭難が繰り返し起こっており、
「山と高原地図」では難路の登山道(初級・中級・上級の分類の中で分類外の最上級)に分類、富岡市作成の「妙義山登山まっぷ」では上
級登山道、と紹介されている。